過活動膀胱の女性 対策全般

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ダイエットに良く使われるボトックス(ボツリヌス菌)ですが、女性がなりやすい過活動膀胱の治療薬としても有効です。ボトックスがどのように作用するのかというと、過活動膀胱では、本人の意志とは関係なく膀胱の筋肉が収縮してしまうために尿意が発生してしまう状態です。
対してボトックスというのは、元々強い神経毒を持つボツリヌス菌から抽出されたタンパク質のことで、毒性が薄められているのですが神経伝達物質のひとつである「アセチルコリン」の働きを弱める効果があります。アセチルコリンは筋肉を動かすための命令を伝える神経物質ですから、それが働きにくくなるということは、筋肉は動きにくくなるのです。
もちろん、治療をするときには、効果がほしい部分だけにボトックス注射をすればよいので、膀胱筋に注射が行われます。

 

膀胱筋にボトックス注射をする際には、尿道から差し入れる形の内視鏡「膀胱鏡」が用いられます。局所麻酔を行った後に筋肉に注射をします。一箇所ではなく何箇所にも分けて注射を行いますが、手術は短時間で終了します。
一回の注射でどのくらいの効果が持続するのかというと、およそ半年から9ヶ月程度です。
もし効果が薄れてきたと感じたら、一定期間が経過していれば再び注射することが出来ます。

 

ただし、問題がないわけではありません。この治療薬は、すべての人に効果があるわけではなく2割から3割程度の人は効果を実感する事ができません。それに排尿障害になる可能性もあります。膀胱の筋肉が動きにくいということは、必要なときにも尿が出にくい状態になるからです。
男性の場合には特に、尿が出にくくなるため、この治療は男性には行われず、女性に行われるのです。女性の場合には、尿道の長さから、それほど深刻な状態になりにくいからです。
それから、尿を出すときでも、残ってしまうことがあるので、そこで菌が繁殖する恐れがあります。治療を行うときには抗生物質で菌の繁殖を止める事が必要です。